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【社長ブログ】「パソコンの地産地消」高知の資源は、高知で活かす

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皆さま、こんにちは。株式会社弥生インフォテック代表の坂井です。

最近、行政や福祉業界、企業の方々から当社の活動に関しての問い合わせや講演・講習のご依頼を日々いただくようになりました 「パソコンの地産地消」という取り組みが少しずつ届くべき方々に届き始めていることを実感しています

だからこそ今、改めて立ち止まって書いておきたいと思いました 弥生インフォテックは何を考え、何を目指しているのか 2026年3月現在の、私の思いをここに記します

パソコンを県外業者へリサイクルに出した それは高知のためになっているか?

古くなったパソコンを回収業者に渡したとき、「ゴミにせず、ちゃんとリサイクルに出した」と思ったはずです。たしかに環境にとっては正しい行動です。

しかし、「リサイクルに出した」ことと「高知の益になった」は、まったく別の話です。

回収されたパソコンは、その後どこへ行くのか

高知県で回収されたパソコンの多くは、県外業者が引き取り、県外でデータ消去され、県外で再生・転売されています。再利用できない部品も県外の精錬業者に渡り、金・銀・銅・レアメタルとして抽出され、県外の収益になっています。

パソコン1台の中には、目に見えない価値が眠っています。動く状態なら中古品として売れる。動かなくても部品として使える。それも難しければ金属資源として精錬できる。捨てればゴミ、活かせば資源。その価値のすべてが、今は県外で回収されています。

再生品の売上、データ消去の技術料、レアメタルの精錬益、雇用、利益。そのすべてが県外で生まれ、県外に残る。高知に残るのは「リサイクルに出した」という行為の記録だけです。

そしてさらに皮肉な現実があります。再生されたパソコンは中古市場に流れ、高知の人が手放したパソコンを、高知の人が県外業者から買い戻しているという構図が、実際に起きているのです。

最初から高知の中で完結できるはずの循環を、わざわざ県外に迂回させ、利益を渡している。弥生インフォテックは、この問いから始まりました。

なぜ県外業者に流れ続けるのか——「選択肢がない」現実と「幻想」という罠

原因は二つあります。

一つ目は、選択肢がないこと。 高知県内でパソコンの回収を請け負える業者はほとんど存在せず、あっても企業が躊躇するほどの費用を提示される。多くの企業や個人にとって「県外業者に頼む」のは、積極的な選択ではなく消去法の結果です

二つ目は、「大手の方が安心」という幻想。 企業の情報システム担当者や経営者の中には、大手の名前・実績・洗練された資料を見て「安心だ」と感じる方が少なくありません

しかし現実を直視してください 大手企業が行うデータ消去の多くは「物理破壊」です ハードディスクにドリルで穴を開けるか、シュレッダーにかけるか 弥生インフォテックが行う物理破壊と、まったく同じ行為です 名前が大きければデータがより安全に消えるわけではありません。

選択肢がないから県外へ。安心という幻想があるから県外へ。この二重構造が、高知の資源を流出させ続けています。これは環境問題ではなく、地域経済の自律性に関わる構造的な課題です。

弥生インフォテックの答え——「高知完結」の一貫モデル

この課題に正面から向き合うために、弥生インフォテックは回収・データ消去・再生・解体まで、すべてのプロセスを高知県内で完結させる事業モデルを構築しました。

動くパソコンは再生して県内で販売する。動かないパソコンは部品として活用し、それも難しければ県内で解体・処理する。**捨てればゴミだったものを、高知県内で最後まで価値に変える。**それが私たちの仕事です。

この「解体・処理」を担っているのが、県内12拠点の就労継続支援B型事業所で働く方々です。

パソコンの解体は、集中力と丁寧さが求められる仕事です。部品を傷つけず、素材ごとに正確に分別する。その積み重ねが金属資源としての価値を生み出します。今まで「ゴミ」として処理されていたパソコンが、障がいのある方の手を経て、はじめて収益を持つ資源に変わる。これは、地域の中に今まで存在しなかった仕事と収益を、新たに生み出したということです。

実際に、この取り組みだけで年間50万円以上の工賃収益を上げた事業所も生まれています。福祉の現場に、新しい経済的な柱ができた瞬間です。

パソコンという資源が循環するだけでなく、お金と雇用が地域の中で循環する仕組み。高知で生まれた資源が、高知の誰かの仕事になり、高知の福祉を支え高知の経済を回す その当たり前の循環を、当たり前にする。それが私たちの描く「高知モデル」です

競争力の源泉は「目利き」と、軸のブレなさ

廃棄パソコンの市場は年々変化します。スペック、市場価値、需要の動向。再生すべきか、部品として使うか、解体して資源に戻すか。その判断を1台1台に対して行う「目利き」の力が、弥生インフォテックの競争力の源泉です。 これは一朝一夕で身につくものではなく、現場の実績の積み重ねの中にしか生まれません

そして何より軸がブレないこと 「パソコンの地産地消」という理念があるからこそ判断に迷わない。目の前の案件がこの軸に沿っているか、常に問い続けることができる 企業理念とは飾りではなく、意思決定の羅針盤です

きれいごとだけでは、絶対に勝てない

県外の大手業者に対抗する答えはシンプルです 実績を積み上げ続けること ただ、それだけです。

地域に根ざした事業は口だけ、ロマンだけでは続かない 現場の泥臭さから逃げずに毎日地道に取り組み続ける その繰り返しの先にしか、本当の信頼は積み上がらないと確信しています

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